ThnderBird(サンダーバード)の件名文字化け対処方法と原因

ThnderBird(78.11.0)で特定の相手からのメールの件名のみが文字化けしてしまうと不具合が発生する場合があります。ThnderBird側の文字コード認識する仕様の変更が原因です。

件名が文字化けする不具合への対処

ここから具体的な対処方法を幾つか紹介したいと思います。

ThnderBirdをダウングレードして使う

過去のバージョン3.1のThnderBirdまでの仕様なら文字化けを回避することができる可能性があります。

手順としては先ず、現在インストールされているThnderBirdをアンインストールします。この時、必要であればバックアップなども取るようにしてください。

 

以下のリンクにアクセスすると

Directory Listing: /pub/thunderbird/releases/ (mozilla.org)

Thnderbird

上の様な画面が表示されるので、ここから「3.1/」を探してクリックします。

すると、

ThnderBird

こんな画面が表示されるのでWin32をクリックしてください。※もしMacなど別のOSを利用されている方はご自身の利用しているOSを選択する様にしてください。

ThnderBird

次に言語を選択する画面に切り替わるので、ここでは「Ja」を選択してください。

すると、

ThnderBird

こんな画面に切り替わりますので「Thnderbird Setuo 3.1.exe」をクリックします。するとダウンロードがはじまりSetup.exeがダウンロードされるので、あとは、ダウンロードしたファイルを管理者として実行することでThnderBird3.1をインストールすることが出来ますので、バックアップから復元するとダウングレードの完了です。

【ダウングレードする際の注意点】

ダウングレードする際の注意点をいくつかあげておきます。

・バックアップをとっても完全には復元できない可能性がある

・古いバージョンなので脆弱性を含んでいる

この2点が最も気を付けることです。なぜ、新しいバージョンのソフトウェアが公開されているのか、それは機能追加などの意味もありますがセキュリティの穴、いわゆる脆弱性を改善するためでもあります。ダウングレードするということは、その脆弱性を許容するということなので、その点はご注意ください。

仕分けルールを設定しフォルダの既定の文字エンコーディングを変更

※ThnderBirdのバージョンによっては出来ないこともあります。

先ず件名が文字化けしてしまう相手からのメールを仕分けルールの設定で一つのフォルダに受信されるようにします。その後、フォルダのプロパティから既定の文字エンコーディングを「日本語Shift_JIS」に変更。これで文字化けを回避できる場合があります。ただしThnderBirdのバージョンによっては、既定の文字エンコーディングに「日本語Shift_JIS」がない場合があるので注意してください。

送信者側に申告する

文字化けの原因はThnderBird側が「Shift_JIS」という文字コードで送られてきたメールを「 ISO-2022-JP」と勘違いすることで起こります。メールを送信する際にヘッダ情報で、これは「Shift_JIS」ですと指定することが出来るので、送信者側にThnderBirdで受信すると件名が文字化けしてしまうということを伝え、メールのヘッダ情報を追記してメールを送信する様に申し送りすることで対応して貰える可能性もあります。

件名が文字化けしてしまう原因

上の章でも少し説明したのですが、もう少し詳しくThnderbirdで特定のメールが文字化けしてしまう原因を解説したいと思います。少し難しい話になるので、興味のある方だけ読んでみてください。

メールには本文などの文章の情報だけでなくヘッダ情報というものが付随しています。これが何かというとこのメールはどこから送られてきたものである、どのような経路を辿ってきた、またこういう言語の文字で書かれているなどのメール自体の情報が記載されいる部分です。これをパソコンではメタ情報などと呼びます。この情報がメールに付随してきているのでメールを送受信するためのアプリで正しくメールを認識することが出来ます。

今回、件名が文字化けしてしまう不具合は、このヘッダ情報の不備により引き起こされます。

本来ヘッダ情報には、このメールはこの文字コードで書かれているという情報を記載するものなのですが、実は、この情報は省略することができます。では、省略された場合、メールを受け取るアプリ側はどうするのかというと文字コードを自動判定します。それによりヘッダ情報の記載されていないメールでも私たちはきちんとした文字として読むことができます。

とはいえ、正しく文字コードを認識できない場合もあります。今回の文字化けの原因は、そのヘッダ情報の不備とThnderbird側の文字コードの自動判定の誤りによっておきています。

古いバージョンでは正しく認識していたのに新しいバージョンではなぜと思われるかも知れませんが、このあたりはThnderbirdの仕様変更が関係しています。

まとめ

ThnderBird(サンダーバード)の件名の文字化けに対する対処と原因を解説しました。こういうフリーソフトに不具合はつきものですが、フリーソフトはAt Your Own Riskつまり自己責任でというのが決まりごとです。また開発側と利用者側が協力を取り合うことでソフトウェアは発展していきます。協力を取り合う精神で不具合には対処していきたいものですね。

余談ですが、パソコンは英語圏の人が発明したものなので英語と日本語との齟齬によるトラブルは実は多いです。

いきいきインターネットでは、これからも様々なソフトウェアの不具合への対処方法を取り上げていきたいと思いますので、パソコンを使っていてこんな不具合があったけど、どうしたらいいの?など御座いましたらお気軽にコメントをください。

これからもいきいきインターネットを宜しくお願いします。最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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